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コロナウイルスを客観的に解説

2020/4/2(木) 法政大学大学院

大学院の先輩が、コロナウィルスについて客観的な見地から免疫学者で大阪大学総長をされた平野俊夫先生のお話を要約しました。
わかりやすい説明です。

コロナウィルスについて、現時点での(できるだけ)客観的な理解に資するために、免疫学者で大阪大学の総長もされた平野俊夫先生のお話を要約してお伝えします。

・パンデミックになってしまうと、通常は「ワクチン接種と自然感染の両方合わせて「集団免疫閾値」を獲得することで、感染が終息に向かう」ということになります。
・今回の新型コロナウイルスのケースでは、現在ワクチンがないので、60%の人が自然感染して免疫を獲得するまで終息しないことを意味します。(これが、イギリスやドイツの首相が1−2年かけて、国民の6−7割が感染するだろうと言っている根拠です。)
・言い換えれば、1.2億人の60%すなわち7200万人が感染しなければ終息しないことになります。
・今回の新型コロナウイルスの日本の致死率は現時点で、3.5%です。
・ですから、終息までに252万人が亡くなる計算になります。(もちろん、PCR検査を増やせば日本国内の感染者数が増える結果、致死率は減るとは思います。それでも、仮に致死率が1%になったとしても、72万人が亡くなることになります。)
・ちなみに、世界の致死率の平均値は4.6%ですので、世界の人口を仮に70億人とすると、世界中では42億人が感染し、1.9億人が死亡することになります。
・つまり、このまま封じ込めることができず世界的に蔓延したとすると、終息するまでに、日本では最悪70万人から250万人、世界では1.9億人が死亡することを覚悟しなくてはならないということです。

・ではどうするか。
・新型コロナウイルス感染症の深刻さを理解し、やはり現実を見据えて行動をすることが重要です。
・少なくとも言えることは、この先1−2ヶ月で終息するものではないと言うことです。
・本当は1万メートル競争、あるいはフルマラソンなのに100メートル競争のように全力疾走をすると、フルマラソンはもちろん1万メートル競争も完走不可能です。COVID-19との戦いは100メートル競争(水際作戦は100メートル競争です)ではなく、パンデミックになった現時点では、1万メートル競争、あるいはフルマラソンであることを認識する必要性があります。ペース配分を十分に考えて走る(対策を立てる)必要があると思います。
・今後、終息までに1−2年はかかると覚悟し、長期戦(1万メートル競争)と考えて心の準備や日常生活を可能な限り正常に続ける工夫、そして仕事も可能な限り正常な活動ができる個人的な工夫(会社/組織/国としての工夫は当然必要)をしていかなければならないと思います。(この間、各地域では流行の波を起こしながら、世界中のどこかで流行している状態が続き、したがって日本で流行が終息したとしても海外からウイルスが流入するし、国内でもまた流行が起こる。このように流行の波を作りながら最終的に国民の30−60%が感染して免疫を獲得するまでは終息はしない。)

・ちなみに、このウイルスは細胞膜が脂質でできているので界面活性剤(石鹸)で簡単に破壊されるそうで、3密の条件を守るとともに、手洗いを頻繁に行えば感染するリスクを限りなくゼロにできるとのことです。

状況に感情的になることなく、冷静に確実に対応していきましょう!

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