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議会定例会最終日録画が公開

2021/6/18(金) 議会活動

第2回笠間市議会定例会最終日
議会第63号について、賛成の立場から討論をしました。(反対討論2名)
結果、賛成多数で可決しました。
討論の様子を録画映像でご覧ください。
http://kasama.gijiroku.com/g08_Video_View_s.asp?kaigi=39&NitteiID=297&SrchID=984

討論内容は下記の通りです。
 議案第63号、令和3年度笠間市一般会計補正予算(第3号)について賛成の立場で討論いたします。今回の一般会計補正予算については、歳入歳出それぞれ7億87,228千円を追加するものです。
 歳出予算では企画費の負担金補助及び交付金の学校跡地等活用事業負担金3億5千万円が最も多い補正額となっています。この負担金については、旧南学園南小校舎の跡地利活用として、日本ウエルネス高等学校整備に伴い学校法人タイケン学園を支援するものです。
 高等学校の開設・施設整備等に約12億円を見込んでおり、今年度は、本校舎改修に約2億910万円、体育館・グラウンド改修に6千820万円、児童館を食堂や寮に改築・プール等の解体に1億4百万円、外構その他の工事等に5千7百万円、それに消費税を加え、合計4億8千213万円となっています。この改修費に学校備品等の準備経費を加えると5億1千640万円となり、その約2/3を支援するものです。
 このタイケン学園の高等学校整備について、1.今までの経過、2.市が改修・解体した場合の費用、3.リスク管理について述べさせていただきました。
 まず、1の今までの経過ですが、令和元年6月の全員協議会で学校跡地等利活用の公募について、東小、東中、みなみ学園南小校舎の公募内容の報告があり、その結果として9月の全員協議会でそれぞれの提案内容が示されました。南小校舎には、全日制高等学校の利活用の提案があり、無償譲渡の話あるとのことでした。さらに9月24日に、市職員3名、南学園の保護者、公民館長、区長や学識経験者など12名からなる公募選定委員会が開催され、その審査結果が10月の全員協議会で報告されました。ここで初めてタイケン学園の名前が出てきました。また、審査の結果は、タイケン学園の提案が3ヶ所の提案の中で一番良い点数であったこと。売却等について、無償譲渡と施設整備に関する補助金の要望が出ていることも報告されております。その後、令和2年7月の全員協議会で、社会情勢の変化(コロナ禍における学校運営の見直し)から全日制から通信制への変更の報告がありました。そして令和3年(今年)1月には地元説明会を開催し、反対する意見はなく、体育施設使用における調整などの意見が出されたと聞いております。このように、市としては、タイケン学園とは令和元年9月から1年半以上協議を重ね、今に至ったという経過があります。
 次に2.この南小校舎3,640㎡の改修、解体した場合の費用についてです。市がこの校舎の利活用をするために大規模改修工事を行ったと仮定したときの費用を、友部第二中学校で行った費用単価、平米当たり63,000円で計算すると、約2億3千万円程度かかると予想されます。また、解体した場合、佐城小学校の解体時の単価、平米29,000円で計算すると1億556万円、市立病院の単価平米53,000円で計算すると1億9,300万円かかることになります。解体については、体育館やプールなども含めるとさらに費用が掛かることになります。つまり、市が再利用、また解体するにしても2億円〜3億程度は掛かることなります。
 次に3.リスク管理についてです。このことについては、タイケン学園とは事業実施協定を結ぶとしています。内容は、多岐に渡っておりますが、事業の実施期限と財産の取り扱いについて、譲渡契約後1年以内に利活用事業を実施すること、施設等の利用制限と権利移転の禁止、利活用できない場合や中止・休止した場合の施設等の現状復旧と無償返還などであります。つまり、高等学校以外には使えない制限と、事業を辞めた場合は返還することが明記されるわけであります。
 この3点により、笠間市としても高等学校整備において、支援さらには連携し、公民連携事業として地域の活性化を目指した事業展開をすべきと考えるものです。
 少子化が進み、学校が統合され学校跡地の活用が地方自治体においては課題となっています。しかし、笠間市は県内で唯一「公民連携に係る基本方針」を策定し、効果的な公民連携を推進しています。公民連携の基本原則は、対等性と競争性、柔軟性と迅速性、総合性と多様性の3つです。直ぐに収益が上がる事業、また将来を見据えて方策を決定することも重要です。タイケン学園は大学1校、高校3校(通信制は国内に10キャンパス)、専門学校8校、保育園12園保有する学校法人であります。笠間の地理的条件の中で、特徴ある学校づくりを期待するものです。
 今回の補正予算には、笠間保健センター施設解体事業の継続費や5施設の指定管理について、来年度以降の契約事務を進めるための債務負担行為の補正、新型コロナウイルス感染症対策に係る交付金事業、さらには東京五輪ホストタウン等のコロナ対策係る予算も計上されております。
 議員各位におかれましては、ご賛同を賜りますようお願い申し上げまして討論といたします。

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